DAC

HX711 (2) --- DAC 測定

(ノン・オーバーサンプリングでマルチ・ビットの) オーディオ DAC の「BU9480F」と「PT8211-S」、および 16 ビット PWM DAC の測定をしてみました。 HX711 回りの回路図を下に示します。 (HX711 内蔵のレギュレータは使用せず、外付けの 3.3 V LDO を使用し…

HX711 (1)

「重量計」への応用を主な用途とする 24 ビット ADC、「HX711」 (AVIA Semiconductor) を使ってオーディオ用 DAC の特性を測定してみました。 HX711 は「ひずみゲージ」を使った「ロードセル」に適した入力レベルとなっていて、電源電圧 5 V、内蔵 128 倍ア…

DAC 用 ディジタル・フィルタの特性測定 (3)

パイオニア PD00601 の測定を行ないました。 PD00601 は 2 DAC 出力モードのみをサポートする 8 倍オーバーサンプリング・ディジタル・フィルタで、 阻止域減衰量 53 dB 通過域リプル -0.046 ±0.023 dB SOP (1.27 mm ピッチ) 16 ピン・パッケージ というスペ…

DAC 用 ディジタル・フィルタの特性測定 (2)

パイオニア PD00601 の前に、NPC 製 SM5807ES の測定を行なうことにしました。 SM5807 も古い AV 機器から外してきたものですが、それが何の機器だったかは覚えていません。 SM5807 は 4 倍オーバーサンプリング用ディジタル・フィルタで、fs = 44.1 kHz に…

DAC 用 ディジタル・フィルタの特性測定 (1)

単体の (単純な) DAC と組み合わせてオーバーサンプリング DAC を構成するための、単体のディジタル・フィルタ IC の特性を測定してみました。 対象は YAMAHA の YM3434 で、昔の AV 機器 (MUSE-NTSC コンバータ) から外してきたものです。 昔、秋月で YM343…

PSoC 4200 Prototyping Kit (27)

多重帰還 (Multple-Feedback) 型 3 次 LPF を試してみましたが、PSoC4 内蔵の OP アンプを使って、2 次および 3 次高調波のレベルが -80 dB 程度、歪率が 0.02 % 程度の結果が得られました。 フィルタの回路図を下に示します。

PSoC 4200 Prototyping Kit (26)

2015 年 3 月 2 日付けの記事 (→こちら) に示したように、LPF 出力で観測した 2 次高調波のレベルは基本波のレベルの -40 dB 〜 -60 dB 程度となっています。 アナログ部分を色々いじると高調波のレベルも変動するので、この特性はシグマデルタ変調 DAC のデ…

PSoC 4200 Prototyping Kit (19)

PSoC 4200 Prototyping Kit (CY8CKIT-049-42xx) 用のプロジェクト "pcnt_dac" パッケージを公開しました。(→こちら) 上記リンクをクリックすると Yahoo! ボックスが開きます。

PSoC 4200 Prototyping Kit (18)

これまでの周期カウンタや DAC などを、ひとつにまとめたプロジェクトを作成中です。 近日中に公開します。 以下のようなコンポーネントをまとめたと言うか、「寄せ集めて」います。

PSoC 4200 Prototyping Kit (17)

電荷平衡型 VFC のディジタル・モノマルチのトリガ部分のディジタル回路を変更して、外付けアナログ部品を増やさずに、さらにハザードが出る可能性を減らしました。 ディジタル・モノマルチ部分の回路図を下に示します。

PSoC 4200 Prototyping Kit (16)

SdmDac16 のテスト・プロジェクトでは、1 ビット DAC 出力に下図のような内蔵 OP アンプを利用した Sallen-Key トポロジの 2 次バタワース LPF (fc = 4.8 kHz) を接続してアナログ電圧を得ています。 (このシリーズの記事の 1 回目に PWM DAC 用に使った LPF…

PSoC 4200 Prototyping Kit (15)

「入力モード」の FIFO、つまり CPU 側からデータを書き込み、UDB ハードウェア側からデータを読み出す設定の FIFO では、CPU「バス側」には FIFO の「空き容量」を示すステータス信号が、UDB ハードウェアの「ブロック側」には FIFO エンプティを示すステー…

PSoC 4200 Prototyping Kit (14)

カスタム・コンポーネントの作成法や、Datapath Configuration Tool の操作方法などについては詳しい説明を省略します。 以下の文書を参照してください。 AN82156: "PSoC® 3, PSoC 4, and PSoC 5LP – Designing PSoC Creator™ Components with UDB Datapaths…

PSoC 4200 Prototyping Kit (13)

UDB (Universal Digital Block) 内の「データパス」(datapath) モジュール 2 個と、サンプリング・タイミング発生用の TCPWM コンポーネント 1 個を使って (オーディオ帯域の) 16 ビット・データ入力シグマデルタ変調型 DAC を作りました。 シグマデルタ変調…

TM7705N を使ったトランジスタ特性の測定 (4)

前回までの測定で、同一 IC に対する VBE (の絶対値) がトランジスタの品種により違いがあることが分かりました。 そこで、NPN / PNP トランジスタの品種の組み合わせ方により、Arp 方式のアンチログ回路を単一電源動作させた場合の特性を改善する試みを行い…

TM7705N を使ったトランジスタ特性の測定 (3)

以下に示す品種の PNP トランジスタも測定してみました。 2SA1015-GR、2SA1015-Y (東芝製) 2SA1618-Y (東芝製、2 素子封入、コモン・エミッタ、2SA1015-Y ×2 相当) HN03B02FU (東芝製、PNP + NPN、 2SA1015-GR + 2SC1815-GR 相当) 2SA1049-GR (東芝製) 2N390…

TM7705N を使ったトランジスタ特性の測定 (2)

測定対象の NPN トランジスタとしては、以下に示す品種を選びました。 2SC1815-GR、2SC1815-Y (東芝製) 2SC2710-Y (東芝製, Ic_max = 800 mA) 2SC3113-B (東芝製, 高 hFE) TD62507 (東芝製, 5 素子独立トランジスタ・アレイ) 2SD2704 (Rohm 製、ミューティン…

TM7705N を使ったトランジスタ特性の測定 (1)

TM7705N を使ってトランジスタの特性を測定してみました。 各種の特性のなかでも測定の対象とするのは hFE-IC 特性と IC-VBE 特性との 2 種に限ることにしました。 原理的な図を下に示します。 実際の回路では単電源での動作となりますが、この説明では両電…

ADC 2 種 (PCM1808、TM7705N) の評価 (6)

Microchip 製のデュアル 12 ビット DAC、MCP4922 も測定してみました。 ディジタル・インターフェースは SPI で、電源電圧は 2.7 〜 5.5 V、2 ch 独立の外部 VREF 入力、DIP 14 ピン・パッケージです。 測定回路を下に示します。 TM7705N 側の回路は省略し、…

ADC 2 種 (PCM1808、TM7705N) の評価 (5)

TM7705N を使って、実際の DAC の特性を測ってみました。 測定対象としたのは Maxim MAX518BCPA で、I2C インターフェースのデュアル 8 ビット DAC です。 5 V 単一電源で動作する DIP 8 ピン・パッケージの IC で、電源電圧 (VDD) をリファレンス電圧として…

ADC 2 種 (PCM1808、TM7705N) の評価 (2)

STM32 シリーズの SPI/I2S モジュールを I2S モードで使用する場合、基本的には送信/受信いずれか一方だけの動作をする「半2重」モードに限られます。 送信/受信を同時に行う「全2重」モードで使用したい場合には、I2S モード専用、スレーブ・モード専用の…

ADC 2 種 (PCM1808、TM7705N) の評価 (1)

aitendo で販売している次の 2 種の A/D コンバータを Nucleo で動かしてみました。 PCM1808 (TI (旧BB) 製)、単価 100 円、ディジタル・オーディオ用途 (2 ch ステレオ、96 kHz サンプリングまで、HPF 付きで DC 不可)、24 ビット・デルタ・シグマ方式、14 …

PT8211-S の測定

aitendo で販売されている、高性能ではないけれど安価 (単価 50 円) な 16 ビット・ノン・オーバーサンプリング・オーディオ DAC「PT8211-S」の特性を測定してみました。 パッケージは 8 ピン SOP (1.27 mm ピッチ) で BU9480F と同じですが、当然ピン・コン…

STM8S-Discovery (13)

これまで、DAC 出力にはフィルタを付けずに「裸」の特性を測定してきましたが、BU9480F では通過帯域内の「ハイ落ち」が目立つので、補正用のポストフィルタを設計してみました。 OP アンプを 1 個使用した 3 次 Sallen-Key 回路を使うことを念頭に、3 次ロ…

STM8S-Discovery (12)

前回の PCM1716E の通過帯域のゲインの話で、チップ内部に作りこまれた (バイパスできない) カットオフ周波数 100 kHz 程度のアナログ 1 次フィルタの存在を忘れていました。 信号周波数 10 kHz でのゲイン低下を計算すると 0.04 dB 程度になります。 アパー…

STM8S-Discovery (11)

今回からは、TSP (Time Stretched Pulse) 法による DAC 出力の周波数特性の測定を話題にしたいと思います。 今回は PCM1716E について測定します。 私が TSP 法を知ったのは、他の目的で検索をしていて、たどり着いた、一庵さんの Web サイト「http://homepa…

STM8S-Discovery (10)

3 月 16 日付けの記事で、「ジッタが乗ることもなく」と書きましたが、これは実際にジッタの量を定量的に測定してみた結果と言うわけではありません。 マイコン - DAC 間のシリアル・データ・インターフェース信号には大きなジッタが乗っているのに、オーデ…

STM8S-Discovery (9)

前回の BU9480F の結果は、高調波ひずみがちょっと多いかなという程度で、特に問題のないものでした。 PCM1716E は 8xオーバーサンプリング DAC なので高性能が期待されますが、下に示すように、USB の +5V 電源をそのまま DAC の Vcc に供給する構成では問…

STM8S-Discovery (8)

efu 氏作のフリー・ソフト、「WaveGene Ver 1.40」と「WaveSpectra Ver 1.40」を使って特性を測定してみました。 まずは 1 kHz の単一正弦波出力に対するスペクトラムを見ますが、後で述べる TSP (Time Stretched Pulse) による測定も含め、特記がない場合の…

STM8S-Discovery (7)

前回の記事で書き忘れましたが、PCM1716E のディジタル入力の電圧レベルは、いわゆる「TTL レベル」で、 スレシホールド電圧が約 1.4 V H レベル入力電圧 VIH の最小値が 2.0 V となっていますから、3.3 V CMOS 系の出力と直結して問題なくインターフェース…