4 次 VCF CEM3320/V3320 (24) --- CV 漏れ補正 (3)

  CV 漏れ補正状態の測定の最後は、4 次 LPF などで全ステージが直結される構成、つまり、

  • (ステージ 1) → (ステージ 2) → (ステージ 3) → (ステージ 4)

となる場合の測定です。
 下に CEM3320/V3320 側の回路を示します。 ステージ間の接続を主に表現しており、電源まわりや CV まわりは省略しています。 Arduino 側の回路は変更ありません。


 13 番ピンから流れ出す電流 IEE が 5 mA の場合のグラフを下に示します。


 2 段直結の場合と同様に、奇数段出力(BOUT1、 BOUT3) と、偶数段出力 (BOUT2、BOUT4) との特性が異なっています。
 最終段の出力 BOUT4 (マゼンタ色のトレース) をなるべくフラットになるように調整した IEE = 8 mA の場合のグラフを下に示します。


 ステージが 4 つあるのに対して調整可能なパラメタはひとつしかないので、各段独立の場合や 2 段直結の場合に比べてフラットさは劣っています。
 IEE = 13 mA の場合のグラフを下に示します。


 他の構成と同様に、すべての出力で CV の大きい領域で DC 動作点電圧が上がっています。