2011-01-01から1ヶ月間の記事一覧
AR が 13 以上の速いレートでのアタック・カーブを検討してみたところ、 13 未満のレートの計算では EG アキュムレータを常に 3 ビットシフト (1/8) して 1 の補数で減算しているのに対し、 AR = 13 では、3 ビットシフト (1/8) と 2 ビットシフト (1/4) の…
今回は、アタック・カーブを「数値」として細かく検討し、計算回路を考えます。 lb ドメインで単純に直線を発生させればいいディケイ/リリースと違って、アタックの発生には、何らかの「演算」が必要になります。 最も簡単には、「結果」の値を ROM テーブル…
今回は、主にアタックの「波形」について述べます。 まず、AR = 13、Rof = 0 の設定での (リニア) 出力値のグラフを下に示します。
ディケイ/リリースの DR/RR = 12 以下の減衰時間の長いほうに関する回路については、ほぼ、推測できました。 DR/RR = 13 以上の減衰時間の短いほうに関する回路については、まだ、不明確ですが、そろそろ、アタックの話に移ろうと思います。 その前に、1 月 …
ディケイ/リリースのエンベロープのカーブは DR/RR の値が大きくなると水平方向のステップ幅が狭くなる形となり、RR = 12、Rof = 3 では、水平方向に 1 ステップ幅と 2 ステップ幅とが混在する形となります。 この組み合わせまでは、2 種類の水平方向のステ…
Rof = 1、2、3 の場合のエンベロープ出力波形は「レート・マルチプライア」(rate multiplier) を使って実現できることが分かりました。 C プログラムで同様の出力を再現できました。 DR / RR = 1、Rof = 1 の場合のエンベロープ波形をキャプチャし、波形編集…
WS = 0、つまり、普通の正弦波を発生する状態の波形発生部の概念的な回路構成を下の図に示します。 「サイン波 ROM」として 1/4 周期、つまり「アドレス入力」が 8 ビット (256 エントリ) のものを使い、ビット 8 の値でアドレス入力を反転することで 1/2 周…
YMF262 のエンベローブ・ジェネレータのディケイ/リリースの減衰部分の回路構成を概念的に示すと、下の図のようになると考えられます。 アタックからの遷移や、サステイン・レベルとの比較によるディケイ→リリースの遷移の機能は考慮してありません。 ここで…
今回はエンベロープ・ジェネレータ関係の測定です。 「F-NUMBER」は「MULT」倍され、「BLOCK」ビット・シフトを受けてフェーズ・アキュムレータの「増分」として使われます。 ここで、F-NUMBER を「ゼロ」に選ぶと、「MULT」と「BLOCK」の設定に関わらず、「…
前回の WS = 7 のエクスポネンシャル波形についての補足です。 「岩波数学公式」*1 第 II 巻、§47、pp. 246 に、この波形のフーリエ展開の公式を見つけました。 *1:森口繁一・宇田川「金圭」久(「金圭」は「金」へんに「圭」)・一松 信 著:「岩波 数学公式 …
いい忘れていましたが、前回の YMF262 回路では、ひとつのシリアル・データ信号線に 1 サンプリング周期内に 2 チャンネル分が出力されるデータのうち、1 チャンネル分だけをマイコン側でキャプチャしています。 SPI のスレーブ・セレクト信号を真面目に作成…
YMF262 まわりの回路の基板の写真を下に示します。 秋月の C タイプ・ユニバーサル基板上に回路を組み立て、SH-2A 基板のベースボード上に 20 ピンのヘッダ/コネクタを介して実装しています。 SH-2A のバスステートコントローラの端子に 12 本の信号線を接続…