2011-06-01から1ヶ月間の記事一覧

BBD コーラス (8) -- 逆数特性の VCO (3)

逆数特性の VCO 回路の「定番」と言われている、BOSS CE-2 (および CE-3 など) の回路を手持ちの部品でブレッドボード上に再現して、特性を測定してみました。 CE-2 と CE-3 とでは、VCO 回路構成自体は全く同一で、使用している BBD クロック・ドライバが、…

BBD コーラス (7) -- 逆数特性の VCO (2)

今回は、VCO 自体に逆数特性を持たせるのではなく、アナログ演算回路 + リニア VCO という形で逆数特性の VCO を得ることを考えます。 アナログ演算回路としては、RC4200 のような「ログ - アンチログ」のタイプの乗除算回路を 3.3 V 電源で実現するために、…

BBD コーラス (6) -- STM32VL Discovery プログラム (3)

プログラムとしては、下の図に示すように、外部から BBD クロックをトリガとして ADC / DAC それぞれに加え、ADC からは DMA を介してディレイ・メモリに書き込み、ディレイ・メモリからは DMA を介して読み出して DAC に出力しているだけです。 これは周辺…

BBD コーラス (5) -- STM32VL Discovery プログラム (2)

1024 段 BBD をエミュレートする C ソース・プログラムを下に示します。 長くなるので、プログラムの説明は後に回し、コンパイル方法だけを説明します。 まず、コンパイルには「Atollic TrueSTUDIO/STM32 Lite version 1.4.0」を使いました。 TrueSTUDIO/STM…

BBD コーラス (4) -- STM32VL Discovery 用プログラム (1)

次回の記事で示す、STM32VL Discovery 用 1024 段 BBD エミュレーション・ソース・プログラムをコンパイルした結果の hex ファイルを下に示します。 STMicro 社のフラッシュ書き込みツール「ST Visual Programmer」で書き込めば動作させることができます。 …

BBD コーラス (3)

三角波 LFO として、いわゆる「ファンクション・ジェネレータ」型の構成を使い、BBD クロック発生回路をまとめ、STM32VL Discovery ボードと組み合わせた写真と、回路図を下に示します。

BBD コーラス (2) -- 逆数特性の VCO (1)

有限の容量のディレイ・メモリと、有限のクロック周波数を用いて BBD コーラスのピッチ・シフトを実現する場合、ずっとピッチを上げ続けたり、下げ続けたりすることは不可能であり、ピッチのアップ / ダウンを交互に繰り返す必要があります。 ピッチ・シフト…

BBD コーラス (1)

「エフェクト」としての「コーラス」とは、原音のタイミングから少し遅延させた上で、そのピッチを周期的に変化させたエフェクト音を生成し、原音とミックスすることによって、原音が単一の楽器の音であっても、複数の楽器でユニゾンで演奏しているかのよう…