OWON SDS1104 (1)

 100 MHz 4 ch で 3 万円台のローコスト・ディジタル・ストレージ・オシロスコープ、 OWON SDS1104 (秋月電子版) を購入したので、ボチボチとレビューしていきたいと思います。
(写真をクリックすると拡大します。)

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 一般に販売されている「通常版」と「秋月電子版」との違いは電源部を内蔵するかどうかです。 通常版は電源回路を内蔵していて、AC 100 V に接続して使用するのに対し、秋月電子版はオシロ本体に外部から AC アダプタ経由で DC 12 V を供給して動作させる仕様になっています。
 通常版では、本体左側の下部に 3P AC コードを接続するインレットがありますが、秋月電子版では同じ位置に一般的な外形 5.5 mmϕ、内径 2.1 mmϕ のプラグに適合する DC ジャックが装備されています。 実際には 12 V 5 A の 65 W 級スイッチング AC アダプタ (秋月型番 ATS065-P120、通販コード M-06961) が付属していました。
 そのほかに、秋月電子版では AC が入力されないので、当然、50 Hz/60 Hz の AC ライン同期トリガは利用できません。 オペレーション上の違いはそれだけですが、2 つの版のファームウェアが同一かどうかは分かりません。
 主な仕様を下に示します。

ディスプレイ 800 × 480 ピクセル
7 インチカラー LCD
帯域幅 100 MHz
入力 ch 数 4
入力感度 5 mV/div
垂直分解能 (AD) 8 ビット (4 ch 同時)
サンプリング・レート
(最高)
1 G S/s (1 ch 時)
500 M S/s (2 ch 時)
250 M S/s (3 ch, 4 ch 時)
バッファサイズ 20 k (1ch 時)
10 k (2 ch 時)
5 k (3 ch, 4 ch 時)
波形演算 +, -, *, /, FFT
画面ハードコピー
波形データセーブ
USB メモリ (標準 A レセプタクル)
PC インターフェース USB デバイス・ポート (標準 B レセプタクル)
USBTMC クラス
ベンダ独自クラス (アプリケーション付属)