OWON SDS1104 (2)

 今回は、表示部分について述べます。
800 ピクセル × 480 ピクセルの 7 インチ LCD パネルが使われており、アスペクト比 5:3 の「ワイド」画面を活かして、波形の表示領域もワイドになっています。
 一般的なオシロでは表示エリアは水平 10 div、垂直 8 div ですが、本機では、水平 15.2 div、垂直 8 div が表示エリアとなっています。
 画面中央を原点、つまり (0, 0) div とすると、水平方向 ±7.6 div、垂直方向 ±4 div が表示範囲です。 この 1 div あたり 50 ピクセルで構成されており、表示範囲をピクセル単位で表すと水平 760 ピクセル、垂直 400 ピクセルになります。
 「グリッド」の表示は、

  • グリッドなし(外枠のみ)
  • 中央の十字線のみ
  • 十字線および点線のグリッド
  • 十字線および実線のグリッド

の 4 種から選択できます。 最も一般的な点線のグリッドを選んだ場合の画面の画像を示します。(すべての入力チャネルを OFF にし、グリッドのみ表示させています。)
(画像をクリックすると拡大します。)

sds1104_grid_small.jpg

 ユーティリティー・メニューで LCD 全体のバックライトの輝度は調節できますが、グリッド線の輝度は固定で設定できません。
 画面の横幅をほぼフルに使っているため、デフォルトではメニュー項目は常時表示はされず、必要に応じて一時的に「オーバーラップ」する形で表示され、規定の秒数が経過すると消えます。
 「表示タイマー」を OFF にして、明示的にメニュー消去操作をするまで表示されつづけるような設定も可能です。
 左右のメニュー表示および波形パラメタ測定結果を表示させた場合の画面を示します。
(画像をクリックすると拡大します。)

menu_l_r_small.png

 LCD 画面の右横にメニュー・ボタンが 5 個設置されており、主に「右メニュー」の選択に使用されます。
 メニュー項目によっては、左側に追加のメニュー項目が表示される場合があります。
 波形パラメタ測定結果の表示は画面左端の最下部から始まって水平方向に 2 列埋まると上側に積み上がっていく形になります。 この表示開始位置は固定で、選択はできません。 測定項目ひとつあたり結果の表示に水平方向に 3.2 div 幅を必要とします。 
 2 列目の表示は中央近くの水平 -1.2 div の領域まで占有するので、測定結果を多く表示させると、信号波形のかなりの部分が隠れることになります。