XR2206

XR2206 (15)

5 月 24 日および 5 月 31 日付けの記事の中で、OP アンプに TLC272 を使った回路に対して述べた、 変動が少なくなった 積分器出力が OP アンプの飽和電圧まで到達せず、途中の電圧値で止まる 現象は、TLC272 の裸のゲインが (このような応用に対しては) 小…

XR2206 (14)

相変わらず直線性の測定ですが、今度は別の方法を試してみることにしました。 とは言っても、下の回路図のように、何の変哲もない R-2R ラダー回路です。

XR2206 (13)

相変わらず、VCO の直線性の測定をやっています。 NJM4151 用の回路に3か所ほど変更を加えました。 回路図を下に示します。

XR2206 (12)

直線性の測定方法の妥当性を確かめるために、原理的に直線性の優れているリワインド方式の VCO をリファレンスとして測定して誤差の出方を見てみました。 測定回路を下に示します。

XR2206 (11)

前回 5/12 付けの記事での測定結果のグラフは、オフセット調整上の問題から、おそらく低電流域が正しくないと思われます。 オフセット調整法を変えて測定し直した結果を、前の結果と合わせてプロットしたグラフを下に示します。

XR2206 (10)

久しぶりの更新になってしまいましたが、XR2206 の VCO の直線性を測ってみました。 セント単位で誤差を表示したグラフを下に示します。 測定回路は後で示します。 思ったよりも直線性は良くありませんでした。 (5/15 追記: この結果の低電流域側は正しくあ…

XR2206 (9)

XR2206 で、のこぎり波を発生させる場合の波形写真を示します。 まず、VR3 を Vcc/2 側いっぱいに回して、3 番ピンのバイアスが一定の場合のランプ波形を下に示します。

XR2206 (8)

実験の本筋である、リニアリティの測定や、もっと精度の高い歪率測定などには、まだ手を付けていないので、今回は「小ネタ」をいくつか取り上げます。

XR2206 (7)

私も、やっと XR2206 を手に入れました。 さっそく、サイン波形の歪率の測定と、各部の波形/電圧の測定をしてみました。 と言っても、(ハードウェアの) 歪率計を持っているわけではないので、「efu」さん作成の PC のオーディオ入力を利用してスペアナを実現…

XR2206 (6)

最近では、実際に XR2206 を手に入れて、観測した波形写真などを載せた Blog などが増えてきました。 そのひとつである、「edy」さんの Blog 迷走の果て・Tiny Objects の 4/18 のエントリに AM 変調した波形と、1 kHz、1 MHz での三角波の波形写真が掲載さ…

XR2206 (5)

文献 *1 に従って、5 個の差動対からなる「Gilbert sine shaper」の LTSpice シミュレーションをやってみました。 *1:dos Reis Filho, C.A. Pessatti, M.P. Cajueiro, J.P.C.: "Analog Triangular-to-Sine Converter Using Lateral-pnp Transistors in CMOS …

XR2206 (4)

いろいろ考えた末、三角波から正弦波へ変換する回路として 調整後の歪率が 0.5% 程度 正弦波の振幅が三角波よりも小さくなる という特徴を持つ方式にたどり着くことができました。 はたして、これが実際に XR2206 で使われているかどうかは分かりませんが、…

XR2206 (3)

XR2206 の波形整形部の誤りを訂正して書き直した回路図をこちら (→) に示します。 VCO 部から矩形波を作り出している部分は、特に面白味もなく、誤りもないので省略します。 正弦波の整形部分は、 500 Ω 程度の抵抗を接続すると正弦波になり、オープンにする…

XR2206 (2)

前回の回路図では、部品に番号を付けていませんでしたが、番号なしでは今後の説明が面倒になるので、XR2209 の説明の時に適当に付けた番号と同じ働きのトランジスタには同じ番号を振って、回路図を書き直しました。 LTSpice による回路シミュレーションも行…

XR2206 (1)

秋月で取り扱いが始まった、話題の「XR2206」ですが、私はまだ入手していないので、回路的な検討だけでも始めようと思います。 データシートには内部の等価回路が掲載されていますが、残念なことに、いくつかの誤りが見られます。 気が付いた誤りを訂正し、…