DAC 用 ディジタル・フィルタの特性測定 (3)
パイオニア PD00601 の測定を行ないました。
PD00601 は 2 DAC 出力モードのみをサポートする 8 倍オーバーサンプリング・ディジタル・フィルタで、
- 阻止域減衰量 53 dB
- 通過域リプル -0.046 ±0.023 dB
- SOP (1.27 mm ピッチ) 16 ピン・パッケージ
というスペックになっています。
出力データ・ビット長は 16/18/20 の中から選択でき、16/18 ビットの場合は 1 次ノイズシェーピングが行なわれます。 今回は、ノイズシェーピングの影響のない 20 ビット出力モードでキャプチャしました。
なお、PD00601 は現在でも秋月で販売されています。
インパルス応答を下に示します。
インパルス応答がゼロでない値となる範囲をタップ長と見なすと、8 fs サンプル単位で 275 タップとなりました。
全周波数帯域での周波数特性を下に示します。
通過帯域でのリプルの様子を下に示します。
データシートに記載されている周波数特性の図を引用します。
ちょっと薄くて見にくいですが、秋月の Web サイトにある、元々の pdf ファイル自体がコントラストの低いものになっています。
当然ですが、測定結果はデータシートの図と良く一致しています。
