VCO

アナログシンセの VCO ブロック (13) -- リニア VCO 回路(8)

今度は、本当に (C) ワンショット・コンパレータを使っている Doepfer A-110 VCO です。

アナログシンセの VCO ブロック (12) -- リニア VCO 回路(7)

今回は、(C)ワンショット・コンパレータを使っている Minimoog 後期型の VCO 部です。 と思ったのですが・・・

アナログシンセの VCO ブロック (11) -- リニア VCO 回路(6)

ここからは、いくつかの実際の回路に触れます。 まず、(D)の SCR 相当の回路を使っている KORG MS-20 の VCO 部です。

アナログシンセの VCO ブロック (10) -- リニア VCO 回路(5)

(D) サイリスタ (SCR) 類似の回路あるいは PUT (Programmable Unijunction Transistor) 類似の回路 PUT は PNPN 接合で構成される半導体素子で、構造的には N ゲートサイリスタと呼べるものです。 SCR および PUT は、ごく簡単に言えば、順方向電流を流すか…

アナログシンセの VCO ブロック (9) -- リニア VCO 回路(4)

(C) コンパレータ1個とワンショット回路 タイミング・コンデンサの電圧が上端に達したことを検出するコンパレータ1個と、それをトリガとして一定の時間だけ信号を出すワンショット回路(モノマルチ)で構成される回路です。

アナログシンセの VCO ブロック (8) -- リニア VCO 回路(3)

リセット方式の続きです。 次は発振メカニズムによる分類です。次に示すものが良く使われます。 リセット方式に限らず他の方式に使われる方法も含まれています。 (A) コンパレータ2個と SR-FF (B) ヒステリス・インバータ(シュミット・トリガ)あるいはヒス…

アナログシンセの VCO ブロック (7) -- リニア VCO 回路(2)

このぎり波 (sawtooth wave) およびランプ (ramp) 波形の傾斜が緩やかな部分と、傾斜が急な部分、それぞれの名称について調べても分からなかったので、ここでは適当に、それぞれ「緩斜辺」、「急斜辺」と呼ぶことにします。 どの方式の VCO でも、緩斜辺の部…

アナログシンセの VCO ブロック (6) -- リニア VCO 回路(1)

つづいては、アンチログ回路につながる (電流入力) のリニア VCO の回路方式についての話題です。

アナログシンセの VCO ブロック (5) -- アンチログ回路(4)

アンチログ回路の温度補償について述べて来ましたが、ここで、やっとピタット (PTAT) 電圧源の登場です。 スケーリング係数 を絶対温度 に比例する形にするのは、数式の上では簡単で、ピタット (PTAT) 電圧を掛けてやるだけです。 これをアナログ回路で実現…

アナログシンセの VCO ブロック (4) -- アンチログ回路(3)

特性の揃ったトランジスタをペアで使うことにより による非線形な温度依存性をキャンセルすることができましたが、まだ に比例する温度依存性が残っています。 VCO ブロックへの CV 入力電圧を とすると、アンチログ回路出力は に比例することになります。 …

アナログシンセの VCO ブロック (3) -- アンチログ回路(2)

実際のアンチログ回路としては、ふたつのトランジスタを差動対の形で組み合わせ、OP アンプで定電流回路を構成したものが使われます。 まず、トランジスタ Q1, Q2 のエミッタは接続されているので、 より、 が成り立ちます。 これで、前述の の式の指数関数…

アナログシンセの VCO ブロック (2) -- アンチログ回路(1)

アンチログ (anti-log) 回路とは、対数 (logarithm) 関数の逆関数である指数 (expornential) 関数を求める回路のことです。 「アンチログ」と呼ばれるのが一般的で、なせか、あまり「指数アンプ」とは呼ばれないようです。 回路の実現方法として良く使われる…

アナログシンセの VCO ブロック(1) -- 構成

ごく一般的な V/Oct タイプの CV の VCO の構成図を(→こちら)に示します。 VCO ブロックは、次の3つの部分から構成されています。