ピタット・アンチログ実験回路

ピタット (PTAT) 電圧源を使ってアンチログの温度補償をする回路の実験を計画中です。
回路図は(→こちら)。
この実験回路は、

  • アンチログ回路
  • ピタット (PTAT) 電圧源 (3V)
  • 普通の 3V 基準電圧 (温度係数ゼロ)
  • リニア VCO
  • テストモード選択回路
  • オーブン回路

から構成されています。
アンチログ回路、ピタット電圧源は以前の説明の通りです。 モノリシック・トランジスタ・アレイとして CA3046 を使います。
温度補償抵抗を使った場合との比較をするために、温度により変化しない 3 V 基準電圧 (シャント・レギュレータ TL431 使用) を設けています。
DAC の代わりに、3 V のピタット電圧を 47 k と 1 k の固定抵抗で分圧する場合と、固定 3 V 基準電圧を 47 k 固定抵抗と 1 k 温度補償抵抗で分圧する場合とを、アナログ・マルチプレクサ 74HC4052 を使って選択できるようにしてあります。
リニア VCO は、単に周波数の測定が目的で、音源としての利用を考えていないので、簡単のため CMOS PLL IC の 4046 の VCO 部を使っています。
CA3046 のあまり使い道のないトランジスタ Q5 を発熱体、ピタット電圧源を温度センサとして、オーブン回路を構成しています。 Q5 には最大 10 mA 程度の電流を流して 100 mW 程度消費させ、室温 + 20 ℃ 程度まで加熱することを考えています。
回路定数や、回路そのものを、実験の結果により変更することがあり得ます。