RX62N 用FM音源プログラム -- TGRX62N (2)

暫定版の TGRX62N プログラムを (→こちら) に置きました。
この基板の標準的な利用方法としては、「シリアル接続 HEW モニタ」をあらかじめ書き込んでおいて、対象のプログラムを 64 Kバイト RAM 上にダウンロード / 実行 / デバッグする方法が想定されています。
しかし、プログラム・コードとデータの合計が 64 K バイト以上になるので、その標準的な方法ではなく、FDT (Flash Development Toolkit) を使って、フラッシュに直接プログラム・コードを書き込む方法を取ります。
そのため、ルネサスのサイトからダウンロードするソフトウェアだけあればよく、CQ 出版のサイトからダウンロードするファイルは必要ありません。
オーディオ出力としては、内蔵 10 ビット DAC と、外付け 16 ビット・ディジタル・オーディオ用 DAC をサポートしています。
RSPIA 側を MMC/SD カード・インターフェースとして利用する場合を考え、外付け DAC とのインターフェースには、コネクタ 4 (CN4) の JTAG のピンに割り付けられている RSPIB-A の信号を使うことにしました。
したがって、外付け DAC と、JTAG 経由のデバッグとは両立しません。
回路図を下に示します。

内蔵 DAC の出力は、本来は外部でOP アンプを使ってバッファリングする必要があると思います。
しかし、DAC 出力の電圧値は、GND レベルから、ほぼ電源電圧いっぱいまでフルスイングするので、OP アンプを 3.3 V 電源で使う場合には、レイル・ツー・レイル入出力のものを選ぶ必要があります。
そんなわけで、回路図では、単に DA0 端子から線を引き出すだけで、バッファについては書いてありません。
データシートには、負荷インピーダンスが低くなると直線性誤差が増える傾向を示す表がありますが、おそらく、負荷が重くなると全体のレベルが下がるだけだと思います。
数十 kΩ の入力インピーダンスのアンプをつないでみても、特に歪っぽい音にはなりませんでした。