アナログシンセの VCO ブロック (42) -- 温度補償回路(8)

実験回路を組み上げて、回路動作することは確認しました。 温度特性についての確認はこれからです。
回路図を下に示します。

上の回路図のアンチログ回路の Q3 は、実際にはトランジスタ・アレイ中のトランジスタではなく、以前の実験でスーパーベータ・トランジスタの 2SC3113 に付け替えたままで、まだ元に戻していません。
手持ちの F (1%) 級の金属皮膜抵抗は、10、22、47 の E3 系列の 100 Ω から 1 MΩ までと 33 Ω だけなので、それらの抵抗を主体に使っています。
特に、TD62507 の 15 番ピンにつながっている 33 Ω 抵抗 3 本と 110 Ω 1本を並列にしているのは、単に手持ちにはない 10 Ω を合成しているだけです。
基準電圧の 1.25 V は、電圧可変型3端子レギュレータの AZ1117-ADJ (LM1117-ADJ のセカンドソース) の ADJ 端子をグラウンドに接続して、基準電圧の公称 1.25 V を利用しています。
PIC18F14K50 に簡易型の MIDI2CV プログラムを書き込んで機能させています。
まだ C18 コンパイラはダウンロードしていないので、USB は使用せず、シリアル MIDI 入力のプログラムを jalv2 で記述しています。
CV 出力は 10 ビット PWM を利用し、ポストフィルタには上の回路図のように、入出力レイル・ツー・レイルの LMC6484 を使って Sallen-Key 形式の 3 次ベッセル-トムソン・フィルタを構成しました。