ColdFire MCF52233 基板 (1) インターフェース 2008 年 9 月号

定期購読しているインターフェース誌 2008 年 9 月号が届きました。
この号には ColdFire MCF52233 (Freescale semiconductor) 基板 CQ-FRK-MCF52233 が付属しています。
ぱっと見た印象では、「デカい」ということを最初に感じます。
64 ピンパッケージの MC68000 を意識した作りになっているので、久々に、あの紫色のセラミックパッケージを思い出しました。
プログラムは、Ethernet 経由か、BDM (Background Debug Mode) 経由で書き込むので、BDM ケーブルがない場合には Ethernet 用の (パルストランス内蔵の) モジュラ・ジャックの実装が不可欠です。
この「パルストランス内蔵モジュラ・ジャック」が問題で、外形が同じでも内部接続が異なるタイプのものがあって、紙面では、

  • SI-60002-F (Stewart Connector)
  • J0012D21DL (Pulse)
  • 3070110204 (KINSUN INDUSTRIES)

か、その互換品を使うように指定しています。
秋月で 300 円で販売されている Pulse 社の J0011D21B は接続が違うために使えません。
パルストランス内蔵モジュラ・ジャックを含む追加部品セットとして、サイレントシステムの通販では代引き手数料 / 送料を含んで 2000 円前後、若松通商では送料を含まないで 3000 円で販売されているようです。
パルストランス内蔵モジュラ・ジャック単品では、若松で 790 円です。
シリコンハウス共立の Blog 「シリコンハウスへようこそ」の 2007 年 4 月 10 日の記事には YCL 社 PTC1111-09L1G を 367 円で扱っていることが書かれており、データシートを見るかぎり、これは使用できそうです。
私の場合は、高価な追加部品セットや、モジュラ・ジャック単品は購入せず、古い 10Base-T NIC 基板から外したパルストランスとモジュラ・ジャックをベースボード上に実装して使おうと思っています。
内蔵 Ethernet コントローラは 100Base-TX 対応ですが、60 MHz クロックの CPU コアと 32 Kbyte RAM では 100 Mbps のスピードを有効に活用できるとは思えないので、10Base-T で十分ではないかと思っています。