ディジタルオーディオ用 DAC をマイコンにつなぐ(1)

ディジタルオーディオ用 DAC を、ワンチップ・マイコンに、内蔵ペリフェラルの SPI (Serial Peripheral Interface) を利用してつなぎます。
ディジタルオーディオ用 DAC の入力インターフェースとして良く使われるのは、

  • I2S (Inter-IC Sound)フォーマット
  • いわゆる、標準フォーマット

のふたつです。
I2S フォーマットに関しては、Philips 発行の規格書があるのでスペックは明確ですが、「標準」フォーマットの「標準」とは、IEEE 何とか規格といったような明確なものではなく、「世間でよく使われている」とか、「我が社の標準」といった程度の意味合いのようです。
マイコン内蔵の SPI を利用する場合は、「標準フォーマット」のほうが適しています。
標準フォーマットのディジタルオーディオ用 DAC で安価で、入手しやすいものは、

  • ROHM BU9480F (8 pin SOP、鈴商で単価 210 円)
  • NEC uPD6376 (16pin SOP, 秋月で単価 250 円)

があります。
BU9480F については、実際に Web で公開している MIDI 音源の V850 版、ATmega 版で使用しています。
uPD6376 は最近手に入れたばかりで、少し使いにくいこともあり、まだ、実際にマイコンと接続してはいません。
また、Web で公開はしていないのですが、MIDI 音源の SH2 版では、8x オーバーサンプリング DAC の SANYO LC7883M (廃品種) と接続しています。
LC7883M は、以前、秋月で販売されていた「Digital Audio Interface DAコンバータ・キット」の基板から、剥がしたものです。
接続方法やソフトウェアの詳細については、次回以降の記事で説明していきます。