SH-2A 基板 (5)
CQ-FRK-SH2A 基板をベースボードに装着し、(レガシー) MIDI / シリアル MIDI 入力および、(直接接続の) 16 ビット・シリアル・ディジタル・オーディオ DAC 出力サポートを組み込みました。
写真を下に示します。
このベースボードは、
V850 基板 → FR60 基板 → LPC2388 基板
と使いまわしてきたもので、今回の SH-2A 基板では、コネクタが 3 列 (以上) に増えているので、専用のベースボードを作ろうとは思っていますが、それまでは仮にこのベースボードに装着しておきます。
このベースボードは、かなり豪華版で、ボード上に
- MIDI インターフェース (フォトカプラおよび DIN 5P コネクタ)
- RS-232-C インターフェース (チャージポンプ付きトランシーバ IC、D サブ 9P コネクタ) 、
- 16 ビット・シリアル・ディジタル・オーディオ DAC ROHM BU9480F
- 16 ビット・シリアル・ディジタル・オーディオ DAC NEC μPD6376
が実装してあり、今回さらに、SPDIF 出力用の TOTX178 も実装しました。
本来、16 桁 2 行表示のキャラクタ LCD も装着できるのですが、現段階では、まだ LCD サポートまで手が回っていないので、LCD は未装着です。
SH7262 では、FIFO 付きシリアルコミュニケーションインターフェース (SCIF) が 8 チャンネル、シリアルサウンドインターフェース (SSIF) が 4 チャンネルと豊富に内蔵されているのですが、逆に、どのチャンネルを使うか迷うところです。
MIDI 入力に使うシリアルインターフェースとしては、拡張ベースボード CQ-BBEL と仕様を合わせて、
- CN2-11 ピン (RxD2)
- CN2-14 ピン (TxD2)
を使うことにしました。 これは、従来の V850/FR60/LPC2388 版と同じです。
PWM による DAC 出力はサポートしないことを決めましたから、CQ-BBEL のオーディオ出力から信号は出ません。
一方、16 ビット・シリアル・ディジタル・オーディオ DAC の (SPDIF 経由ではない) 直接接続のための SSIF については、若松通商オリジナルキット「SPDIF 拡張基板」と仕様を合わせ、
- CN2 - 8 ピン (SSIDATA2)
- CN2 - 15 ピン (SSISCK2)
- CN2 - 16 ピン (SSIWS2)
を使うことにしました。
と言っても、CQ-BBEL には SPDIF/ディジタル・オーディオ DAC はなく、SPDIF 拡張基板にはシリアルインターフェースはないので、どちらを使うにしても、MIDI 音源として機能させるためには足りない部分を追加する必要があります。
この構成では、MIDI 入力に SCIF2、DAC 出力に SSIF2 を使うわけですが、CQ-FRK-SH2A 基板の「オーディオ系信号」用と銘打った CN6 コネクタには、
- SSIF3
- SSIF2 および SCIF3 (排他選択)
の信号が引き出されています。
このコネクタのみを使ってインターフェースする場合には、SCIF3 および SSIF3 の組み合わせに限定されることになるので、コンパイル時のオプションとして、この組み合わせもサポートしようと思っています。
なお、これらのピンは「ビデオディスプレイコントローラ3」の DV_DATA 入力と重なっているので、ビデオ入力機能とは両立しません。