LPC11U35/トラ技 ARM ライタ (1) -- FM音源プログラム TG11U35 (1)
トランジスタ技術 2014 年 3 月号付録の「トラ技 ARM ライタ」用のFM音源プログラム「TG11U35」ができました。
フラッシュ上の (プログラム + テーブル) のサイズは約 52 kバイト、サンプリング周波数 15.625 kHz で同時発音数 9 音となりました。
CPU クロック 48 MHz の Cortex-M0 コアとしては妥当な線だと思います。
近日中に公開したいと思います。
Embedded Artists 製の「LPC11U35 QuickStart Board」上での動作も考慮してありますが、現物を持っていないので確認はできていません。
MIDI 入力のテストのためにはシリアル入力を接続する必要があるので、プログラム開発は USB-ISP や SWD 経由ではなく、シリアル ISP で行うこととし、以前に作った LPC1114 用のリニア PCM プレーヤーの実験基板に同居する形 (LPC1114 チップは撤去) でトラ技 ARM ライタを実装して行いました。
もちろん、FM音源プログラムのオブジェクト・ファイル自体は、ネイティブの USB-ISP でファイルを「ドラッグ & ドロップ」する方法でも書き込めます。
写真を下に示します。
写真下側の秋月「B」サイズ基板に
を実装してあります。
トラ技 ARM ライタ基板は、上側の黄色い基板の左側に実装してあります。
黄色い基板の右側にある「interface」と印刷されている基板は V850 マイコン基板で、USB からの 5 V 電源供給および USB シリアル部分だけを利用しています。
本来は MCU LCD インターフェースからスイッチの状態も読み取れるのですが、LPC11U35 には U(S)ART は 1 系統しかなく、MIDI 入力に占有されるため、スイッチ入力に関しては LPC11U35 本体のポートに接続しています。
Cortex-M0 用のFM音源プログラムとしては、CooCox CoIDE 上で作成した Nuvoton NUC120 用の、まだ未公表のプログラムがあるのですが、これと共通化することを念頭に置き、LPC11U35 用のプログラムは IDE に頼らず素の GCC ツールチェインを使って作成しました。