LPC2388 マイコン基板 (1)
CQ 出版発行の「インターフェース」誌 2009 年 5 月号付属の NXP LPC2388 マイコン基板 (CQ-FRK-NXP-ARM) に暫定版の FM 音源プログラムを移植し、「TGLPC」と名付けました。
インターフェース誌は定期購読しているので、5 月号は 21 日に届きましたが、あまりいじる時間がなく、それでも昨日までに、デバイス依存部分である fs レートのタイマ割り込みと DA 出力のテストプログラムは出来ていたので、あとは簡単なはずでしたが、意外に手こずりました。
まず、CPU クロックは 72 MHz に上げたはずなのに、異様に遅いという現象がありました。
これは、結果から言えば、MAM (Memory Acceleration Module) を有効にしていないためでした。
具体的には
MAMCR = 0; // disable MAM for MAMTIM set MAMTIM = 4; // 4 CCLK wait for CPU CLK > 40 MHz MAMCR = 2; // full MAM function
とします。
また、最初は、デモ演奏は機能しているはずなのに全く音が出ませんでした。
これも結果から言えば、音色データのアライメントが正しくなくて発音していないためでした。
同じことは以前にも経験しているのですが、すっかり忘れていました。
現状では、シリアル入力をサポートしていないので、リセット後、勝手にデモ演奏が流れるだけの状態です。
この状態で、同時発音数、サンプリング周波数、CPU 負荷率は、
poly | fs | 負荷率 |
---|---|---|
5 | 36 kHz | 64 % |
7 | 30 kHz | 70 % |
9 | 24 kHz | 72 % |
11 | 20 kHz | 72 % |
12 | 18 kHz | 71 % |
となります。
同じ 72 MHz クロックの Cortex-M3 コアの STmicro STM32F103 マイコン基板でのプログラム「TGSTARM」の結果よりも悪くなっています。