FPGA 版 FM 音源 (45) -- YMF297 (OPN3/OPL3) 測定 (10) -- モジュレーション入力

ほぼ 1 年前 (→2015 年 9 月 20 日の記事) に OPL3 モードに設定した YMF297 で、セルフ・フィードバックの経路に FIR LPF が存在することを確認しました。
そのときから気になっていたのですが、「普通」のモジュレーション入力のパスには LPF がなく、入力値が計算にダイレクトに寄与することを、実チップ出力をキャプチャしたものとプログラムでシミュレーションした結果をつき合わせて実際に確認しました。
モジュレータ」となるオペレータの波形は、下図のように、FB = 5, TL = 4 と設定しました。

TL = 4 は出力レベル -3 dB に相当し、TL = 0 のフルスケールの場合よりセルフ・フィードバックによる「振動」の程度が低くなっています。
変調された「キャリア」側のオペレータの出力を下に示します。 (キャリアは TL = 0)

青色の線がプログラムによるシミュレーション結果で、赤色の線が実チップからキャプチャした結果です。
両者は一致しており、青色の線は赤色の線の下に隠れて全く見えません。
ディジタル・データとしても完全に一致しています。