FR60 マイコン基板 (21) -- USB-MIDI (6)

FR60 用の USB-MIDI プログラムが動作するようになりました。
OSDC のドットクロック周波数を 48 MHz に設定して USB クロックとして使う「0 円 48 MHz オシレータ」機能もプログラムして、実際に動くことを確かめました。
3種類の USB-MIDI をまとめて PC につないで、OS の違いによる認識のされ方の違いを見てみます。
まず、Windows Vista でのデバイスマネージャの表示です。

Vista では、デバイスディスクリプタの「iProduct」で示されるストリング・ディスクリプタの値をデバイス名として表示します。
次は Windows XP でのデバイスマネージャの表示です。

XP ではストリング・ディスクリプタの値は無視され、全部「USB オーディオ」になってしまいます。
INF ファイルを作成すれば、ユニークな名称を割り当てられると思いますが、サンプルプログラムの人様のベンダ ID、プロダクト ID を使っているので、勝手に INF ファイルを作るのは、おこがましい気がします。
プロパティを開くと、「場所」の行にプロダクト名が表示されます。

Linux の aplaymidi でクライアント/ポート名をリストさせると次のようになります。

$ aplaymidi -l

 Port    Client name       Port name
 14:0    Midi Through      Midi Through Port-0
 20:0    TGFR60 USB-MIDI   TGFR60 USB-MIDI MIDI 1
 24:0    STM32 USB-MIDI    STM32 USB-MIDI MIDI 1
 28:0    EZ-USB MIDI       EZ-USB MIDI MIDI 1

$ aplaymidi -p TGFR60 *.mid 

ストリング・ディスクリプタの値をクライアント名として表示します。
最後の行のように、ポート番号に限らず、クライアント名を指定しても演奏させることができます。