STARM マイコン基板 (15) -- USB-MIDI (3)

オーディオストリームを外して、MIDI ストリームだけにしたプログラムで試してみましたが、各 OS での動作には変化ありませんでした。
ただし、Windows Me でドライバがロードされたというのは思い違いで、実際には「不明なデバイス」となって動作していませんでした。
Linux (Vine Linux 4.2, kernel 2.6.16) でも試してみましたが、正常に動作しました。
マイクロソフトのドキュメント

  • Kernel-Mode WDM Audio Components
  • USB Audio Devices and Windows

などを読むと、USB-MIDI のサポートは Windows XP 以降のようですから、実験結果と矛盾はしていません。
また、ロースピード (1.5 Mbps) の USB インターフェースを AVR でソフトウェア的に実現する avrusb を利用した、USB-MIDI インターフェース「AVR-MIDI」を作成された方がいるようです。(→こちら)
MIDIStreaming Interface SubClass に準拠しているので OS の標準ドライバで動作します。
USB の規格では、ロースピードのバルク転送は許されておらず、これに従っている Windows Vista では動作しないはずです。
Windows XP は、その点ルーズで、ロースピード・バルク転送を禁止していません。
Web サイトでは Linux で動作している旨のことが書かれていますが、Windows では、おそらく XP だけで動作するものと思われます。