FR60 マイコン基板 (6)

OSDC (On-Screen Display Controller) 関係のプログラムは大体できました。
LCD 用の処理を、そのまま利用しているので表示は LCD と同じものになり、OSD 自体の能力を活用したものではありません。
VGA 画面 (640 x 480 ドット、60 Hz リフレッシュ) の中央部に下のような表示が出ます。

フォントは、OSD のサンプル・プログラムで使われているフォントに「光る鍵盤」のパターンを追加したものを使っています。
キー入力については、インターフェース誌の第4章「汎用入出力ポートを使ったプログラミング」でスイッチ入力として使われている P34 を利用することにしました。
このスイッチ入力は、 LCD とポートを共用するキー入力とは独立なものとして扱います。
入力ができるようになったので、「System config」画面での同時発音数の切り替えの対応を始めます。
CPU 負荷率の測定には、ポート出力の PWM 波を LPF に通して平滑し、AD 変換することが必要です。
しかし、残念なことに、このボードでは AD 入力端子は全て 10 kΩ のプルダウン抵抗が付いており、ハイインピーダンスではありません。
単純な RC フィルタだけでは済まず、バッファ・アンプが必要になるかも知れません。
今後、追加すべきハードウェアは

  • CPU 負荷率測定回路
  • LCD / キー入力回路
  • 16 ビット・シリアル入力 DAC

がありますが、6 月号以降の記事でのサンプル・アプリケーションと共存できるように、様子を見ながら、あまり急がずにポートの割り付けなどを決定していきたいと思います。