2013-09-01から1ヶ月間の記事一覧

アナログシンセの VCO ブロック (58) --定番アンチログ回路の直列エミッタ抵抗誤差補償

Minimoog の VCO の「高域補償」は、後期型回路では「Franco の補償」を使っていますが、前期型回路ではアンチログ出力電流を検出して CV サミング・アンプにフィードバックする方式になっています。 この方式の回路を LTspice でシミュレーションして、アン…

アナログシンセの VCO ブロック (57) -- マルチ出力アンチログ回路の測定 (7)

前回の測定後も測定は続行しており、計 56 時間 (2 日と 8 時間) に渡るデータを収集しました。 温度変化の幅は、最低 23.9 °C から最高 33.6 °C までの 9.7 °C となりました。 9 月 22 日 09 時ごろに測定開始した以降の経過時間と室温とのグラフを下に示し…

アナログシンセの VCO ブロック (56) -- マルチ出力アンチログ回路の測定 (6)

オクターブ・スパン誤差の温度変化の測定を始めました。 今回、実験回路は Arduino の「シールド」の形で作成したので、必要なコントロールはすべて Arduino で行い、シリアルで接続する PC は測定結果のロギングだけに使っています。 とりあえず、室温 27.5…

アナログシンセの VCO ブロック (55) -- マルチ出力アンチログ回路の測定 (5)

残りの 1 系統にリセット型 VCO を実装して、測定を行いました。 アンチログ出力トランジスタから VCO までの部分の回路図を下に示します。 左側が今回追加したリセット型 VCO です。

アナログシンセの VCO ブロック (54) -- マルチ出力アンチログ回路の測定 (4)

PWM CV マルチプレクサ + LPF + アンチログ出力トランジスタ部の回路図を下に示します。 LPF 部は OP アンプを 1 個使用した 3 次アクティブ・フィルタの構成になっています。 OP アンプは、ありあわせで MOSFET 入力の NJU7032 (JRC 製) を使用しています。…

アナログシンセの VCO ブロック (53) -- マルチ出力アンチログ回路の測定 (3)

Spice の Ebers-Moll モデルでは、バイポーラ・トランジスタが大電流領域において理想 PN 接合の特性からズレてくる効果を、理想 PN 接合による「真性トランジスタ」の外部に直列抵抗を接続することにより表現しています。 直列抵抗の「実体」としては、端子…

アナログシンセの VCO ブロック (52) -- マルチ出力アンチログ回路の測定 (2)

今回は、CV に対する VCO 出力周波数のピッチ誤差の測定結果を示します。 PWM による DA でアナログ CV を作り出すわけですが、今回は ATmega168/328 の 8 ビット・タイマである Timer2 を使って PWM 波を発生させることにしました。 Timer0 は Arduino のシ…