PIC18F14K50 (18) --- USB-Blaster もどき

Altera の FPGA/CPLD に書き込むための「JTAG ケーブル」として、現在はパラレル・ポート接続の「Byte Blaster MV」相当の自作品を使用しています。
「メイン・マシン」の PC にはパラレル・ポートがなく、「サブ・マシン」のノート PC のパラレル・ポートにつないでいます。
サブ・マシンにインストールされている Windows Vista のサポート期限がもうすぐ切れること、および「Byte Blaster MV」は 64 ビット版 Windows ではサポートされないことから、「Byte Blaster MV」以外の手段が必要になってきました。
そこで、「USB-Blaster もどき」の製作を試してみて、無事、動作しました。
この「もどき」というのは、USB-Blaster ハードウェアの単なるコピーやクローンではなく、USB マイコンを使って別の方法で同等の機能を実現したことを意味しています。
キーワード「USB-Blaster もどき」で検索すると下に示すオリジナル製作者の「sa89_a」さんのサイトをはじめ、たくさんの製作例が見つかります。

USB-Blasterもどきの製作 - sa89a.net

「USB-Blaster もどき」は Ver.0.6 までは PIC18F2550 を使っていましたが、Ver.0.7 では PIC18F14K50 を使うように変更されました。
高速化のためにピンの割り付けは固定となり、プログラムをいじる必要性も減少し、単に用意されている HEX ファイルをそのまま書き込むだけという形で利用することになります。
上記のサイトの回路図では、PIC18F14K50 の VDD には USB の VBUS 5 V を供給して動作させ、3.3 V のターゲットに対しては、出力側では抵抗分圧、入力側では直列の保護抵抗で対応しています。
使う抵抗の本数を減らすために、3.3 V レギュレータを使って 3.3 V 電源で PIC18F14K50 を動作させることにしました。
回路図を下に示します。

「アクティブ・シリアル」方式のコンフィグ ROM を使っているボードは持っていないので、アクティブ・シリアル用の配線は省略し、JTAG 接続専用としています。
ボードの写真を下に示します。


12 MHz の水晶振動子は、円筒形の形状のものを使用し、IC ソケットの内側におさめています。 (右側の写真)
IC ソケット中央部の補強部は取り除いて水晶振動子をおさめるスペースを確保しています。
Windows 8.1 (64 ビット) 上の Quartus II version 11.0 sp1 web edition で試してみたところ、11.0 sp1 付属の USB-Blaster ドライバには署名がなく 64 ビット版 Windows にはインストールできませんでした。
Altera の web サイトから「Quartus II Programmer and SignalTap II」の最新版をダウンロードしてインストールすると、使用できるようになりました。