LPC810M021FN8 (20) -- トラ技 ARM ライタ (1)

トランジスタ技術 2014 年 3 月号付録の「トラ技 ARM ライタ」で LPC810 と LPC1114FN28/102 に書き込めることを一応確認しました。
これは、LPC1114FN28、LPC810 両対応の LPC800-MAX 用ファームウェアを書き込んで、トラ技 ARM ライタを mbed インターフェースとして機能させた場合です。(MSC (Mass Storage Class) 経由での書き込み)
この mbed 方式で書き込む場合には、ターゲット・リセット信号の接続が必要です。
トラ技 2014 年 2 月号付属の基板では、リセット信号は接続されていないので、配線を追加する必要があります。
本来の CMSIS-DAP によるフラッシュ書き込み/デバッグは、手許のソフトウェアの都合により、LPC1114FN28/102 のみ確認しました。
現在、手許には Cortex-M 向けの開発環境は、

  • Keil/ARM uVison v4.53 Lite
  • CooCox CoIDE v1.5
  • Atollic TrueSTUDIO for STMicroelectronics STM32 Lite v2.3.0
  • LPCXpresso v6.1.0

があります。
このうち、LPCXpresso は CMSIS-DAP デバッガをサポートしていますが、アクティベートしていないので使えず、他のものはバージョンが古いので CMSIS-DAP をサポートしていません。
TrueSTUDIO は STM32 用であり、また、コードサイズに制限のない版なのでバージョン・アップにはデメリットしかありません。
また、uVision v4.53 をバージョン・アップしようとすると、再度ユーザ登録を求められました。
LPC810 では、ピン数が少ないのに SWD デバッガ接続では常時 2 ピン取られてしまうので。特にソースコード・デバッギングしたいという要求が強くない限り。シリアル ISP によるフラッシュ書き込みと比較してメリットはありません。
CooCox CoIDE の場合は再度ユーザ登録を求められることもなしに v1.7.6 にバージョン・アップできたので、CMSIS-DAP によるフラッシュ書き込み/デバッグは CoIDE でのみ行いました。
CoIDE では、現在 LPC8xx はサポートされていないので、LPC1114 のみの確認となりました。
しかも、LPC1114/102 は選択肢になく、LPC1114/201 で代用しました。
両者はフラッシュ容量、SRAM 容量は等しく、CPU コアが LPC1100 か LPC1100L かの違いだけなので、実用上問題ありません。
フラッシュ・ライタ/デバッガとして機能することを一応確認した上で、デバッガ用途に使う必要性はほとんど感じないので、単に LPC11U35 が乗ったマイコン・ボードのひとつとして利用したいと思います。