多機能デコーダ VS1053b (2)

VS1053b ですが、リアルタイム MIDI モードの回路図 () を書いただけで、まだ、実際の製作には着手していません。
回路図というより、実体配線図に近いもので、Bottom view、つまりハンダ面から見た形で書いてあり、実際の製作に便利なようにしてあります。
スタンドアロン、つまり、一切マイコン側の介入なしで機能させるためには、12.288 MHz のクリスタルを使う必要があります。
この周波数のクリスタルは秋月では売っていません。
マイコン側から内部レジスタのビットをセットすれば、2倍の周波数の 24.576 MHz のクリスタルも使え、この周波数のものは秋月でも売っています。
手持ちに1個だけ 12.288 MHz のクリスタルがあるので、それを使うことにしました。
ディジタル IO VDD およびアナログ VDD は 3.3 V で使うことにしました。
デフォルトでは、アナログリファレンス電圧が AVDD 2.8 V 用の設定になっています。
内部レジスタを操作すると、AVDD 3.3 V 用のリファレンス電圧に設定でき、出力レベルを少し拡大できますが、デフォルトのままで使うことにしました。
また、DSP コア用に 1.8 V の電源が必要です。
秋月では 1.8 V 用の LDO (Low DropOut regulator) の NJM2845DL1-18 も扱っていますが、手持ちの電圧可変型3端子レギュレータの LM1117-ADJ を使うことにしました。
LDO タイプなので、使用するコンデンサによっては発振することもあり、1.8 V 電圧の調整も含めて、製作は着実に 1.8 V 電源部から始めて、問題がないことを確認してから進めていきたいと思います。
組み合わせるマイコンは FR60 を考えていて、当初はベースボードの中央の V850 を実装する部分の空きスペースに組み込もうと思いました。
しかし、やはり、ちょっとスペースがせまいので、まずは別基板にスタンドアロンでリアルタイム MIDI モードで動作させる回路を組み、後にフラットケーブルで FR60 基板と接続することにしました。