VCO

PIC18F14K50 (16)

今回は、「組み合わせ 1」の Q1, Q2 にノーマルタイプであるトランジスタ・アレイ TD62507 を使い、 Q3 にスーバーベータの 2SC3113 を使った 場合です。 つまり、以前から実験している基本回路の Q3 だけを 2SC3113 に置き換えたものです。 Q3 の hFE は 18…

PIC18F14K50 (15)

今回は、「組み合わせ 3 」の Q1, Q2, Q3 すべてをスーバーベータトランジスタにした場合の測定を行います。 Q3 の hFE は 1800 程度です。 測定結果のグラフを下に示します。

PIC18F14K50 (14)

トランジスタを 3 個使用するベース結合アンチログ回路で、Q1 と Q2 はマッチングが取れている必要がありますから、同種のトランジスタを使わなければなりません。 そんなわけで、少なくとも 1 個スーバーベータトランジスタを使う組み合わせは、 Q1 Q2 Q3 …

PIC18F14K50 (13)

2SC3113 を 2 個使ったアンチログ回路に Franco の補償を施した場合の測定を行いました。 補償抵抗の値は、計算上は R = T / C = 40 [μs] / 22 [nF] = 1.8 [kΩ]となりますが、実際に 1.8 kΩ で測定したところ、少し補償量が足りない結果となり、2 kΩ にする…

PIC18F14K50 (12)

以前から試してみたいと思っていた、ベース結合アンチログ回路の実験をしてみました。 それは、いわゆる「スーパー β (ベータ) トランジスタ」という、直流電流増幅率 (hFE) の非常に大きいトランジスタを使って、アンチログ回路のトランジスタを 1 個減らし…

PIC18F14K50 (11)

リセット・パルス幅を決める時定数回路を別に持つ形式の、PIC18F14K50 の内蔵モジュールを利用した VCO で、「Franco の補償」のための抵抗値を変えながら特性を測定しました。 まずは、抵抗なしでの、裸の特性を下に示します。 例によって、連続4回の測定…

PIC18F14K50 (10)

PIC18F14K50 の内蔵モジュールを利用した VCO で、リセットパルス幅を決定する時定数回路を別に持つタイプの回路の、リセット期間付近の波形写真を下に示します。 電源電圧 Vdd = 5 V の場合です。

PIC18F14K50 (9)

PIC18F14K50 の内蔵モジュールを利用した VCO で、リセット・パルス幅を決める時定数回路を、のこぎり波発生回路とは別に持つ形式の構成の VCO を試してみました。 内部モジュールの構成および外部回路の図を下に示します。

PIC18F14K50 (8)

PIC18F14K50 の内蔵モジュールを利用した VCO で、「Franco の補償」のための抵抗を挿入して特性を測定しました。 抵抗値を順に、270 Ω、300 Ω、330 Ω と変えた場合の測定結果のグラフを下に示します。 例によって、連続4回の測定結果を重ねてプロットして…

PIC18F14K50 (7)

2 月 3 日付けの記事の回路の構成では、Franco の補償が効かないことが分かり、回路を変更しました。 下に PIC18F14K50 内部のモジュールの構成と共に表示した回路図を示します。

PIC18F14K50 (6)

PIC による VCO を Pakurino (Arduino) につないで、CV と出力周波数の特性を自動測定してみました。 PIC 側と Pakurino 側とは 20 cm 程度のフラット・ケーブルで接続します。 のこぎり波のバッファを設けていないので、周波数の測定は「SRQ」端子のパルス…

PIC18F14K50 (5)

前回の記事で書き忘れましたが、固定基準電圧 (FVR: Fixed Voltage Reference) に関する DC スペックでは、4.096 V を選択する場合は、 VDD >= 4.75 V という条件が付いています。 いつも使っている USB ハブでは、セルフ・パワーで使っても、「+5V」 の電圧…

Arduino 周波数/周期カウンタ (5)

前回とほぼ同じハードウェアで、XR2206 を自動測定してみました。 LM331 の結果と合わせてプロットしたグラフを下に示します。

Arduino 周波数/周期カウンタ (4)

周期測定ライブラリを利用してリニア VCO の特性を自動測定する Pakurino (Arduino) 用のスケッチを作成し、LM331 についてデータを取ってみました。 結果のグラフを下に示します。 20 Hz から 20 kHz までの 10 オクターブの範囲で、誤差は ±4 セント程度に…

別のアンチログ回路 (3) -- アナログシンセの VCO ブロック (40)

前回の回路は、差動入力電流に対してアンチログ特性の出力電流を得るものですから、ピッチ CV のサミング・アンプが差動電流出力でなければ、何らかの形の電圧-差動電流変換回路が必要になります。 まず思いつくのがエミッタ直結のトランジスタ2個による差…

別のアンチログ回路 (2) -- アナログシンセの VCO ブロック (39)

まず、文献 [*1] の中の 第5章 増幅回路、5.6 差動電流増幅回路(4)、pp.127、図5.10 出力電流が指数的に増大する差動電流増幅回路 について説明します。 *1:青木 英彦 著:「アナログICの機能回路設計入門―回路シミュレータSPICEを使ったIC設計法 (C&E TUTOR…

別のアンチログ回路 (1) -- アナログシンセの VCO ブロック (38)

アンチログ回路については、これまで「VCO」カテゴリの中に入れていましたが、「アンチログ」のカテゴリを新設しました。 以前、単電源・低電圧での実現に適した、「ベース結合アンチログ」と名付けた回路を示しましたが、今回、別の回路を考えました。 とい…

アナログシンセの VCO ブロック (37) -- 温度補償回路(7)

SSM2164 のゲインセルの差動ペアのベースには、VCA としてのコントロール電圧入力端子 Vc に外部から加えられる電圧を内部の抵抗で 1/10 に分圧したものが与えられています。 前回の「差動ペアのベースに接続されている抵抗」とは、この分圧回路の 4.5 kΩ と…

アナログシンセの VCO ブロック (36) -- 温度補償回路(6)

SSM2164 は現行品であり、Digi-Key でも単価 620 円で1個から買えますが、7,500 円未満の注文では割高な送料がかかります。 そこで、別の国内の通販からコンパチ品の coolaudio 製 V2164D (単価 350円) を買うことにしました。 別に急ぐわけではないので、…

アナログシンセの VCO ブロック (35) -- 温度補償回路(5)

今回は、差動増幅回路による温度補償回路の誤差の量 (の理論値) を評価したいと思います。 一般の数値計算では、指数関数、対数関数、三角関数などの値を求めるのに、その関数を (無限) べき級数で展開した式を有限項で打ち切った近似式を用いて計算するのが…

アナログシンセの VCO ブロック (34) -- 温度補償回路(4)

今回は、差動増幅器を使って、ゲインが絶対温度に比例するアンプを (近似的に) 実現できる原理の説明をします。 まず、以前の記事でも示した、エミッタ結合型の普通のアンチログ回路を示します。

アナログシンセの VCO ブロック (33) -- 温度補償回路(3)

houshu さんの SSM2164 を使った温度補償回路の LTspice シミュレーションの追試のようすを書きます。 (→こちら)が回路図入力です。 トランジスタなどの番号は、システムが勝手に振っていった番号そのままで、houshu さんの回路図の番号とは合わせてありませ…

アナログシンセの VCO ブロック (32) -- 温度補償回路(2)

ゲインが絶対温度に比例する温度補償回路と、ベース結合アンチログ回路とを、同一の NPN トランジスタ・アレイ・チップ上の NPN トランジスタで構成した回路案を下に示します。 入力側はオーソドックスに OP アンプを使って CV 入力の加算をし、温度補償回路…

アナログシンセの VCO ブロック (31) -- 温度補償回路(1)

houshu さんがブログ 「アナログ電子楽器の回路を読む」 の 2009/08/26 付けの記事 「Exponential Converter Using SSM2164 Pt.1」 (→こちら) で VCA チップの SSM2164 を使った CV の温度補償 (絶対温度 T に比例したゲインを持たせる) と、同じ VCA 利用の…

XR2206 (15)

5 月 24 日および 5 月 31 日付けの記事の中で、OP アンプに TLC272 を使った回路に対して述べた、 変動が少なくなった 積分器出力が OP アンプの飽和電圧まで到達せず、途中の電圧値で止まる 現象は、TLC272 の裸のゲインが (このような応用に対しては) 小…

XR2206 (14)

相変わらず直線性の測定ですが、今度は別の方法を試してみることにしました。 とは言っても、下の回路図のように、何の変哲もない R-2R ラダー回路です。

XR2206 (13)

相変わらず、VCO の直線性の測定をやっています。 NJM4151 用の回路に3か所ほど変更を加えました。 回路図を下に示します。

XR2206 (12)

直線性の測定方法の妥当性を確かめるために、原理的に直線性の優れているリワインド方式の VCO をリファレンスとして測定して誤差の出方を見てみました。 測定回路を下に示します。

XR2206 (11)

前回 5/12 付けの記事での測定結果のグラフは、オフセット調整上の問題から、おそらく低電流域が正しくないと思われます。 オフセット調整法を変えて測定し直した結果を、前の結果と合わせてプロットしたグラフを下に示します。

XR2206 (10)

久しぶりの更新になってしまいましたが、XR2206 の VCO の直線性を測ってみました。 セント単位で誤差を表示したグラフを下に示します。 測定回路は後で示します。 思ったよりも直線性は良くありませんでした。 (5/15 追記: この結果の低電流域側は正しくあ…