FR60 マイコン基板 (4)

FR60 基板用の暫定版FM音源プログラム「TGFR60」を Web ページ (→こちら) にアップロードしました。 暫定版なので、入力はシリアル MIDI (38.4 kbps) のみです。 CN2-11 ピンに RS232c - 3.3V TTL/CMOS レベルコンバータの出力をつなぎます。 出力は PWM …

FR60 マイコン基板 (3)

FM音源プログラムは、なんとか、音が出ました。 まだ MIDI / シリアル MIDI 入力を入れていないので、内蔵デモ曲が流れるだけですが、音色データのエンディアンやアライメントは問題ありませんでした。 肝心の性能ですが、LCD サポートなしの状態で、サン…

FR60 マイコン基板 (2)

開発ツールは無事 Web サイトからダウンロードできました。 サンプル・プロジェクトに含まれるデバッガ・インターフェース部を取り除いてスリムにしようと試みたのですが、うまく行きませんでした。 それは今後の課題として、サンプル・プロジェクトをそのま…

FR60 マイコン基板 (1)

相変わらず、ソフトウェアのダウンロード・ページにはアクセスできません。 きのう到着したインターフェース 2008 年 5 月号付属の FR60 マイコン基板に、手持ちの部品をほぼフル実装した写真を下に示します。 あらかじめ書き込まれている、USB マウスの出力…

インターフェース誌到着、しかし...

FR60 マイコン基板付属のインターフェース 2008 年 5 月号が到着しました。 開発用ソフトウェアを収録した CDROM は付属せず、富士通の Web サイトからダウンロードして使うようになっています。 しかし、紙面に記載されている URL にアクセスしても、「エラ…

FM音源チップの EG 波形 (2)

やっと OPL3 チップ (YMF262) が載った ISA サウンド・カードを再稼動させて、EG 波形を見ることが出来ました。 下にその画面を示します。

FM音源チップの EG 波形 (1)

MA2 オーサリング・ツールに内蔵されている MA-2 エミュレータ (ソフトウェア音源) で発音させた時のエンベロープは、下の画面のようにアタック部分が直線状になります。

FM音源プログラムの今後

3 月 25 日発売のインターフェース 5 月号には、富士通の FR60 シリーズのマイコン MB91FV310A の基板が付属します。 当然、この基板へのFM音源プログラムの移植を考えています。 インターフェース誌は定期購読しているので、一般の発売日より 2〜3 日早く…

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(13)

D-Number FM音源チップのデータシートでは、F-Number レジスタの名前の由来については、特に説明されていません。 この F-Number は周波数 (ピッチ) に比例する量ですから、「F」は Frequency の F から取ったものと見て間違いないでしょう。 ここで、F-Nu…

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(12)

今回は、ランプ波形サンプリングに相当する処理の実現について考えてみます。 FM音源のオペレータの話題で、フェーズ・ジェネレータの話が出てきましたが、サイン波 ROM を使わずに、フェーズ・アキュムレータの値をそのまま信号として取り出せば、のこぎ…

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(11)

前回の「gen_saw2.sce」プログラムに、オーバーサンプリング/デシメーションによる波形である「saw4s.wav」の生成を追加しました。

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(10)

Python で書いた「gen_saw2.py」と同等のプログラムを Scilab を使って書いてみました。 当初の記事では Scilab 専用でしたが、GNU Octave 3.0.0 でも実行できるように、一部修正しました。

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(9)

ランプ波形サンプリングによる wave ファイル「saw6.wav」をオシロスコープで観測した波形写真を下に示します。

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(8)

ランプ波形のサンプリングによる方法の wave ファイルを作成する Python プログラム (gen_saw3.py) を下に示します。

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(7)

これまでは、周波数領域で考えてきましたが、ここからは、時間波形で考えます。 理想のこぎり波をサンプリングしたときに、位相差が現れずに、DC オフセットが変化するだけになってしまったのは、簡単に言えば、波形が「理想的」過ぎたからです。 のこぎり波…

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(6)

「saw2.wav」の 46.875 Hz のエイリアス成分は、HPF を通せば除去できますが、基本波の 4359.375 Hz の周辺の -20 dB 程度のスプリアス成分 (10 倍波や 12 倍波のエイリアス) は除去できません。 いったん、サンプル値になったものから、本来のベースバンド…

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(5)

前のプログラムで作成した wave ファイルは (→こちら) に置きました。 「saw2.wav」をループ再生して、オシロスコープで観測した写真を下に示します。

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(4)

ナイキスト周波数以下の帯域に制限する方法として、実用性は薄いけれど理想的な手段である、項数を制限したフーリエ級数の計算を採用します。 これまでの例では ですから、基本波から 5 倍波までを加算すれば、理想のこぎり波に理想特性のフィルタをかけたこ…

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(3)

今回は、宿題の1問目の、 理想のこぎり波をサンプリングした場合に位相がズレない理由 の解答です。 答えは、ほとんど自明ですが、理想のこぎり波をサンプリングした場合には、ナイキスト周波数 (fs/2) 以上の成分が含まれていて、それがエイリアスとして影…

FM音源プログラム (35) -- 速い ARM、遅い ARM

CQ 出版「デザインウェーブマガジン」2006年3月号付録基板 (FRK-ADuC) には ADI 製の ADuC7026 が搭載されています。 私は、ADuC7026 チップのリビジョンが「H3T」の基板 1 枚と、「I30」の基板 1 枚を持っています。 それぞれ 1 枚ずつなので、はっきりした…

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(2)

前回の、位相をズラした理想のこぎり波をサンプリングした波形を左右のチャンネルに納めた wave ファイルを生成する Python プログラムを作りました。 後日説明する方法による、位相ズレがちゃんと現れるような手段で作成した波形の wave ファイルも同時に生…

ディジタル信号処理による信号発生とエイリアス(1)

今回は、ちょっと趣向を変えてみます。 アナログ信号のサンプリングではなく、ディジタル信号処理の中で直接的に信号を発生させた場合に、パラドックスというか、期待通りに行かないケースがあることを説明します。

平均率関数のシュトレーレ近似

またまた、ちょっと脱線します。 「ikuro」さんの web サイトのコラムに興味深い記事がありました。 それは、2 を底とする指数関数の近似式で、1743 年にシュトレーレが発見したというものです。

トランジスタ都市伝説? (3)

この記事は、私がふだん思っていることを述べただけで、実証に基づくわけではなく、誤りが含まれているかも知れません。 信じるか、信じないかは、あなた次第です。 熱結合伝説

トランジスタ都市伝説? (2)

この記事は、私がふだん思っていることを述べただけで、実証に基づくわけではなく、誤りが含まれているかも知れません。 信じるか、信じないかは、あなた次第です。 マッチング伝説

トランジスタ都市伝説? (1)

この記事は、私がふだん思っていることを述べただけで、実証に基づいて言っているわけではありません。 もちろん、実験により実証したいとは考えていて、いくつかは計画中です。 すでに先人により、私の考えが誤りであることが実証ずみなのを知らないだけだ…

はじめに(2)

アナログシンセについて、音楽/演奏/楽器/サウンドに関して語るのが本筋であるとは思うのですが、ここでは、ちょっと邪道ですが、もっぱら回路的な興味という視点から書いていこうと思います。

はじめに(1)

30年ほど前、学生のときに「ミニモーグ」のほぼデッドコピーのアナログシンセを自作したことがあります。 その後、すっかり遠ざかってしまい、シンセ自体も引越しを機会に処分してしまいました。 時は流れて、2006年はじめ、デザインウェーブマガジン…