2009-08-01から1ヶ月間の記事一覧

アナログシンセの VCO ブロック (31) -- 温度補償回路(1)

houshu さんがブログ 「アナログ電子楽器の回路を読む」 の 2009/08/26 付けの記事 「Exponential Converter Using SSM2164 Pt.1」 (→こちら) で VCA チップの SSM2164 を使った CV の温度補償 (絶対温度 T に比例したゲインを持たせる) と、同じ VCA 利用の…

Pakurino の ATmega328P 化 (2)

この話題は前回の記事で完結のはずでしたが、予期せぬトラブルがあり、続編を書くはめになりました。 それは、 ブートローダ書き込み直後の、ユーザープログラム領域が消去されて 0xFFFF で埋まっている状態 (初回) ではスケッチ書き込みに成功するが、2回…

Pakurino の ATmega328P 化

千石から ATmega328P を、秋月から ATmega168P を買ってきて、Pakurino (Arduino) の 328P 化を行いました。 AVR 用の書き込み器としては、オプティマイズ製の「MINI EZ-USB」ボードに書き込みソフト「avrezusb」を組み合わせて使っています。 「avrezusb」…

新ツール

高精度だけれども高価な測定器には手が出ないので、これまでは安価なディジタル・テスターなどを使用して測定してきましたが、今回、思い切って、これまでより1桁精度の良い測定器を導入することにしました。 とは言っても、やはり高価なものは買えないので…

シュトレーレ回路 (4) -- シュトレーレ PWM (2)

シュトレーレ近似の値を PWM によるアナログ電圧値として出力する Arduino 用のスケッチを示します。 シュトレーレ近似の最大誤差は ±0.2 % 程度で 8 ビット相当ですから、ATmega168 内蔵の 10 ビット ADC で傾向がとらえられるのではないかと考え、PWM 出力…

シュトレーレ回路 (3) -- シュトレーレ・アッテネータ (2)

シュトレーレ・アッテネータの応用としては、文字通り連続可変アッテネータとしての利用があげられます。 単独では可変範囲 6 dB と狭いので、20 dB や 10 dB などの固定ステップ・アッテネータ段と組み合わせて、6 dB 分だけは連続に可変できる形にすると良…

シュトレーレ回路 (2) -- シュトレーレ・アッテネータ (1)

OP アンプと可変抵抗を使用した反転増幅回路で、回路定数の決定に「シュトレーレ近似」を使い、6 dB の範囲内でゲインを連続可変可能な回路を、ここでは「シュトレーレ・アッテネータ」と呼ぶことにします。 反転増幅回路ですから、「アッテネータ」といって…

シュトレーレ回路 (1) -- シュトレーレ PWM (1)

まず、タイトルの「シュトレーレ回路」というのは、そういう名前の回路があるわけではなく、回路自体は特に珍しくもない一般的な回路で、その回路定数の決定に以前の記事で触れた「シュトレーレ近似」を使うものと定義します。 以前の記事 (→こちら) の内容…

シグマデルタ変調 PWM (7)

これまで ΣDM PWM のリニアリティの測定をしていなかったので、整数部 1 LSB の間の小数部 32 レベルについて実測してみました。 結果のグラフを下に示します。 赤の線が 2 次で、青の線が 1 次です。

シグマデルタ変調 PWM (6)

これまでのところで ΣDM PWM 出力の様子は概要が分かったので、今度は実際に VCO につないでみることにします。 と言っても、アナログ・シンセの VCO モジュールとして機能する回路は手許にないので、PX-150 のテスト用基板に作成した LM331/NJM4151 使用の…