2009-04-01から1ヶ月間の記事一覧

XR2206 (8)

実験の本筋である、リニアリティの測定や、もっと精度の高い歪率測定などには、まだ手を付けていないので、今回は「小ネタ」をいくつか取り上げます。

XR2206 (7)

私も、やっと XR2206 を手に入れました。 さっそく、サイン波形の歪率の測定と、各部の波形/電圧の測定をしてみました。 と言っても、(ハードウェアの) 歪率計を持っているわけではないので、「efu」さん作成の PC のオーディオ入力を利用してスペアナを実現…

XR2206 (6)

最近では、実際に XR2206 を手に入れて、観測した波形写真などを載せた Blog などが増えてきました。 そのひとつである、「edy」さんの Blog 迷走の果て・Tiny Objects の 4/18 のエントリに AM 変調した波形と、1 kHz、1 MHz での三角波の波形写真が掲載さ…

XR2206 (5)

文献 *1 に従って、5 個の差動対からなる「Gilbert sine shaper」の LTSpice シミュレーションをやってみました。 *1:dos Reis Filho, C.A. Pessatti, M.P. Cajueiro, J.P.C.: "Analog Triangular-to-Sine Converter Using Lateral-pnp Transistors in CMOS …

XR2206 (4)

いろいろ考えた末、三角波から正弦波へ変換する回路として 調整後の歪率が 0.5% 程度 正弦波の振幅が三角波よりも小さくなる という特徴を持つ方式にたどり着くことができました。 はたして、これが実際に XR2206 で使われているかどうかは分かりませんが、…

XR2206 (3)

XR2206 の波形整形部の誤りを訂正して書き直した回路図をこちら (→) に示します。 VCO 部から矩形波を作り出している部分は、特に面白味もなく、誤りもないので省略します。 正弦波の整形部分は、 500 Ω 程度の抵抗を接続すると正弦波になり、オープンにする…

XR2206 (2)

前回の回路図では、部品に番号を付けていませんでしたが、番号なしでは今後の説明が面倒になるので、XR2209 の説明の時に適当に付けた番号と同じ働きのトランジスタには同じ番号を振って、回路図を書き直しました。 LTSpice による回路シミュレーションも行…

XR2206 (1)

秋月で取り扱いが始まった、話題の「XR2206」ですが、私はまだ入手していないので、回路的な検討だけでも始めようと思います。 データシートには内部の等価回路が掲載されていますが、残念なことに、いくつかの誤りが見られます。 気が付いた誤りを訂正し、…

PX-150 (17)

秋月で扱っている 10 個入り 100 円のショットキ・バリア・ダイオード「HN2S01FU」を入手したので、リニア VCO の Franco の補償に使ってみました。 今回は、MC14577 を使用して波形写真を撮るだけで、特性の測定はしていません。 いつものように、まず、電…

LPC2388 マイコン基板 (4) -- TGLPC 暫定版リリース

CQ 出版発行の「インターフェース」誌 2009 年 5 月号付属の「CQ-FRK-NXP-ARM」基板用の FM 音源プログラム「TGLPC」暫定第 1 版をリリースしました。 (→こちら)

LPC2388 マイコン基板 (3)

今回は、LPC2388 の I2S モジュールの出力を標準フォーマットの DAC に接続するための回路を考えます。 まず、I2S フォーマットと標準フォーマットの信号のタイミング・チャートを示します。